アルバイト探偵

探偵事務所や興信所などの調査会社で「アルバイト」を募集しているところもあるようですが「探偵業法」という法律が施行されてからは調査員としてのアルバイトは基本禁止となっています。

調査業務に携われる者は探偵事務所に正社員として採用されている者、又、個人の場合には探偵業の届出している人間でない限り、調査業務に携わることはできません。

例えば町で見掛けた素敵な異性の家や勤務先を知りたいと尾行したらストーカー行為となってしまうのです。

当然、夫や妻の行動がおかしく、浮気をしているかもしれないからといって尾行したとするとこれ行為もストーカー行為となる場合があります。

そんな馬鹿なと思う方も少なくないかと思いますが実際に奥様が浮気をしていると思ったご主人が奥様のことを待ち伏せしていたり、つけ回したとしたらどう思われますか?

浮気の事実があろうが無かろうが気味の悪い夫だと思う人が殆どだと思うのですが。

しかも夫や素人である友人が尾行したとすれば相手に察知されやすく、いろいろな問題が生じてきます。

ですから調査員は正社員として雇用されているのが殆どなのです。

また個人で探偵として公安委員会に届出をして審査が通れば探偵として活動ができ、下請けとして調査に従事することは可能です。

下請けの探偵はいくつかの探偵事務所や興信所と下請け契約をして調査に参加するのですがこれも殆どが時間給とされ、一種のアルバイトみたいなものです。

最近では個人の探偵以外にも2,3人で営んでいる探偵事務所も事務所ごと下請け専門業者として契約している処も少なくありません。

その日その都度、調査を請け負う為に安定したものは全く得られません。

元請けの探偵事務所などに調査依頼が入らなければ当然、仕事も入ってきません。

ですから下請け探偵はアルバイト探偵とも呼ばれ、いくつかの元請け会社と契約するのが多いのが実情です。

探偵事務所や興信所での本来のアルバイトとしてはせいぜい、事務員や電話受付しかできなくなりました。

しかし、探偵業者の中には探偵業法に反し全くの素人の学生やフリーターを雇ったり、タクシーの運転手みたいに変則的な勤務状況の人にアルバイトとして調査を手伝って貰っているところもあるみたいです。

それこそその業者は冷や冷やものでしょうね。

張り込みをしている最中に警察に職務質問でもされたら探偵とは言えない訳ですし、もし探偵事務所でのアルバイトと発覚するとその探偵事務所は公安委員会から営業停止などの行政処分を受けることも覚悟しなければなりません。

また、この様な素人に探偵のアルバイトができるとは思えません。

確かに以前に何年間かの探偵としての経験があり、いま現在、タクシーの運転手に転職したような人間なら可能でしょうが一般的に探偵の経験のない素人が調査に携わっても邪魔になってしまう事は明白で、最悪、対象者に悟られてしまうという事態を起こしかねません。

更にアルバイトとしては致命的な欠点があります。

通常アルバイトというものは時間が決められています。

その為に空いている時間が合えばアルバイトできるのですが浮気調査などの素行調査はいつ調査が終わるかが全く判らないのです。

ですから6時間くらいと思っていたら1時間で調査が終わってしまったり、対象者が外泊でもしようものなら続けなければなりません。

アルバイトですから途中で帰りますとはいかないのです。

アルバイト的な要素の高い下請け探偵はその点のことは充分に承知して請け負っています。

やはり探偵という仕事は好きでなければできない仕事なのです。